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大日本帝国憲法に親しまう(18)(19)(20)(21)

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大日本帝国憲法に親しまう(18) - koreyasublog - Yahoo!ブログ
          
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第18条 日本臣民タルノ要件ハ法律ノ定ムル所ニ依ル

 「臣民」といふ言葉は、「天皇」または「天子」といふ言葉を前提としてゐる。言ふまでもなく、帝国憲法第一条の、「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇是ヲ統治ス」を受けてゐる訳だ。天皇と臣民とは上下関係で結ばれてゐるので、非常に安定してゐる。帝国憲法下の日本は、後述するやうに、この意味で人の心は安定してゐた。

 これに対応する占領憲法の第十条では、「臣民」を「国民」に変へただけで後はほぼ同じである。臣民とは天皇陛下の臣下の民といふことであるが、「民」といふことも、広辞苑によれば、「統治されてゐる人々。臣民。」と真っ先に出てくる。日本では、昔、民は天皇の「手身(たみ)」であると言はれてゐた。(ある御製には、「罪あらば我をとがめよ天津神 民はわが身の生みし子なれば」とあるやうに、天子様は臣民をご自分と一体と考へてをられたのである。)

 余談になるが、私の存じ上げてゐる方で、民子さんといふお名前のご婦人がをられる。この方は、このお名前が余りお気に入りではなかったが、あるとき、教育勅語にこの字が遣はれてゐることを知り、それ以来、お気に入りとなったとのことである(汝臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ、、、)。また昨日このブログにアップした「愛国行進曲」にも、「臣民」といふ言葉が出てくる。

 さて、どこの民族でも、人民が自然に集って国を為したといふことはなく、みな統治者のもとに生まれ、次第に増えていったものである。統治ー被統治、支配ー被支配の関係があってこそ、そこに秩序と安定が生れるのだ。その意味で、戦前までの日本人は大変幸せであった。しかしその良好な関係を敢て破壊しやうとするのが、共産主義の陰謀なのである。ソ連のスターリンが、日本に革命を起すのに一番邪魔になるものは天皇であるとして、天皇を排除せよとの指令を出した。それがいまだに残存して、日本人をマインドコントロールしてゐる。鳩山由紀夫首相などは、完全にコントロールされてゐると言ってよい。このことは、本当に警戒しなければならないのである。


第19条 日本臣民ハ法律ノ定ムル所ノ資格ニ応シ均ク文武官ニ任セラレ及其ノ他ノ公務ニ就クコトヲ得

江戸時代は、身分制度が厳しく定められてゐたので、将軍の子は将軍、武士の子は武士、百姓の子は百姓、職人の子は職人、そして商人の子は商人になるものと、それぞれ決められてゐた。それに対して、維新の文明開化を経て、人の能力に応じて努力さへすれば、百姓の子でも総理大臣にまで出世することが可能になった。その裏づけとして、この条文があるのである。これは、江戸時代までの身分制度に決別する爽やかな宣言であった。

しかるに、これに対応する占領憲法の第11条は、権利意識むき出しの、醜悪な代物である。

第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

この、天に向って唾を吐く底の言ひ草に比べたら、帝国憲法は如何に国民(臣民)の幸福を願って作られたかが、如実に顕れてゐる。




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第20条 日本臣民ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ兵役の義務ヲ有ス

 およそ国家といふものがある限り、それの防衛はその構成員たる国民の神聖なる義務である。この第20条は、暗黙の不文憲法を明文化したものすぎない。

 国民が精神的に健康であるかどうかの判断の基準は、その国民が明確に命がけで国を守ることを覚悟してゐるか否かである。この基準で考へれば、上記の帝国憲法が行はれ、国民の誰もが「一旦緩急あれば義勇公に奉ずる」ことを覚悟してゐた戦前は、国民の精神は健康であった。

 しかるに戦後は、明確に国を守ることは言はれなくなった。国民は漠然と、「何かあればアメリカが守ってくれる」「自衛隊も少しは何とかするだらう」などと思ってゐるが、なるべくそのやうな「怖い」ことは、考へずに済ませたいといふのが本音であらう。そのこと自体、既に精神は不健康な状態なのである。

 私は、夜会社から帰ってくる道すがら、所在無げにその辺でたむろしてゐる若い男女を見ると、本当の生き甲斐を知らないだらうと、つくづく可哀想に感ずるのである。オートバイで暴走し、爆音をたてて住民に迷惑をかけることで、隠微な快感を得てゐる若者は、兵役の義務を課すことができれば、見違へるやうな凛々しい青年に変身することであらう。

 「実生活は捨ててはならず、捨てねばならず、そこが難しいのである」と、谷口雅春師も言はれてゐる。再び言ふ。命をかけることによって、本当の生き甲斐は生れるのである。





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第21条 日本臣民ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ納税ノ義務を有ス

今、子供の給食代を払はない親が増えて問題になってゐる。ことここに至った原因はどこにあるのか。それはGHQが、占領政策をやりやすくするために、日本のお上と国民とを切り離したことが遠因である。「国民は悪くない。悪いのは天皇を利用した軍部であり軍閥だ。国民は騙されてゐた被害者だ」と、かういふ洗脳教育をしたものだから、日本国民は被害者意識に凝り固まった精神的奇形児になってしまった。大体、自分の国は自分で守らなくていいといふのだから、自分の国の必要経費も、自分で払はなくていいといふことになる。その一環として、給食代も払はないといふ化け物が出てくる訳だ。

極論すれば、自分の国は自分で守らなくていいと考へてゐる人間は、大なり小なり怪物である。水木しげるなら、的確に描くだらう。

このやうなモンスターペアレンツ、モンスターナショナル(国民)の頭を治すには、GHQによって分断されたお上と国民とを、もとの一つに戻すしかない。この可逆現象の触媒となるのは、畏れ多いことではあるが、、常に国民と一体となって、温かいお心で国民に接して下さる天皇陛下やご皇族の無私のご慈愛なのである。

つくづく、日本に生れてこんなに有難いことはないと思ふ。この日本に、少しでもご恩返しができれば、幸せこれに過ぎるものはない。





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