中国で8億人が「呼吸困難に」 大気汚染拡大、新華社が論評 ![共同通信]()
有害物質を含んだ濃霧が発生し、マスクを着けて外出する人=7日、中国浙江省杭州市(共同)

2013年12月11日20時21分
中国で8億人が「呼吸困難に」 大気汚染拡大、新華社が論評

【北京共同】中国国営通信新華社のウェブサイト「新華網」は11日、今年深刻さが際立つ大気汚染を総括する異例の論評を掲載、有害物質を含んだ濃霧は全国104都市に拡大し「8億人余りが呼吸すら困難となった」と振り返った。
論評は「応急措置は役に立たず、濃霧発生は常態化した」とし、政府がここ1年、有効な解決策を打ち出せなかったことを示唆している。
汚染悪化に歯止めがかからない中、対応の遅れに対する国民の不満は高まっており、中国指導部は対応に苦慮している。
毎日中国経済2013年12月11日20時28分
大気汚染で8都市に罰金、ネットユーザーは「私腹肥やす手段になるのでは?」―中国
中国東北部の遼寧省は瀋陽市など省内の8都市に対し、大気汚染の程度が基準を上回ったとして、今年10月までに総額5420万元(約9億2000万円)の罰金を科した。昨年5月に発表した「遼寧省環境空気の質検査暫定規則」の罰金制度がその根拠になっており、同規則に基づく徴収額が明らかになるのは初めて。中国・南方週末が10日伝えた。
同規則は観測された大気汚染物質の濃度などによって罰金額を定めており、最も多く罰金を徴収されたのは省都の瀋陽市で3460万元(約5億8000万円)。罰金は省内の大気汚染対策に充てるという。
中国気象局によれば、今年、同国でスモッグが発生した日は過去52年間で最も多く、遼寧省でも同様だ。同省でスモッグが発生した日は1月に20日間に上った。
こうした中での罰金徴収だが、その有効性には疑問の声も上がっている。あるインターネットユーザーは「罰金を取られたらそれでもう大丈夫という心理で、汚染が続くのではないか? 罰金が私腹を肥やす手段になる恐れもある」と懸念をつづった。
(編集翻訳 恩田有紀)
同規則は観測された大気汚染物質の濃度などによって罰金額を定めており、最も多く罰金を徴収されたのは省都の瀋陽市で3460万元(約5億8000万円)。罰金は省内の大気汚染対策に充てるという。
中国気象局によれば、今年、同国でスモッグが発生した日は過去52年間で最も多く、遼寧省でも同様だ。同省でスモッグが発生した日は1月に20日間に上った。
こうした中での罰金徴収だが、その有効性には疑問の声も上がっている。あるインターネットユーザーは「罰金を取られたらそれでもう大丈夫という心理で、汚染が続くのではないか? 罰金が私腹を肥やす手段になる恐れもある」と懸念をつづった。
(編集翻訳 恩田有紀)