台湾映画「KANO」、公開初日の興行成績4700万円
【芸能スポーツ】 2014/03/01 14:32

(台北 1日 中央社)日本統治時代の台湾から甲子園に出場したチームを描いた野球映画「KANO」がおととい27日に台湾全土で公開され、上映初日の興行成績が1400万台湾元(約4700万円)を記録、映画プロデューサーの魏徳聖(ウェイ・ダーション)氏は「とりあえずほっとした」と語った。
この日、南部の高雄・立徳球場で行われた特別上映会には陳菊高雄市長も姿を見せ、5000人を超える観客が「KANO」を鑑賞した。クライマックスでは「英雄戰場、天下嘉農」の声が会場に響き渡り、エンディングでは魏氏と馬志翔(ウミン・ボヤ)監督とともに主演の永瀬正敏や選手役を演じたメンバーらが壇上に上がって主題歌の「勇者的浪漫~風になって~」を斉唱した。
「KANO」は1931(昭和6)年甲子園に出場し、準優勝を勝ち取った嘉義農林学校野球部の奮闘ぶりを描いたもの。日本人と台湾人や先住民との交流が描かれ、大沢たかお扮する八田与一技師なども登場、全編の9割ほどが日本語によるセリフ。
日本の植民統治を美化しているのではないかとの声が挙がっていることについて、魏氏は「様々な意見は尊重するが、評価は映画を観てからにしてほしい」と述べている。魏氏は嘉義農林が甲子園に出場した年の前年、1930年10月に台湾中部の霧社で起こった先住民セデック族の抗日蜂起事件を題材にしたヒット作、「セデック・バレ」(2011年公開)の監督でもある。
一方、この「セデック・バレ」などに出演し、今回「KANO」の監督を務めた馬氏は「映画の評判がネット上でも広がっているとのことで、今は緊張と期待でいっぱいです。KANOが皆さんに気に入ってもらえれば」と語っている。
「KANO」で嘉義農林の日本人監督役を演じ、映画PRのため来台していた永瀬正敏はきのうの帰国を前に7泊8日の滞在について、「映画のプロモーションや取材以外にも数万人がパレードするプレミアイベント、サイン会などに出席したが、どれも日本では経験したことのないものだった」と語った。
(鄭景ブン/編集:谷口一康)
この日、南部の高雄・立徳球場で行われた特別上映会には陳菊高雄市長も姿を見せ、5000人を超える観客が「KANO」を鑑賞した。クライマックスでは「英雄戰場、天下嘉農」の声が会場に響き渡り、エンディングでは魏氏と馬志翔(ウミン・ボヤ)監督とともに主演の永瀬正敏や選手役を演じたメンバーらが壇上に上がって主題歌の「勇者的浪漫~風になって~」を斉唱した。
「KANO」は1931(昭和6)年甲子園に出場し、準優勝を勝ち取った嘉義農林学校野球部の奮闘ぶりを描いたもの。日本人と台湾人や先住民との交流が描かれ、大沢たかお扮する八田与一技師なども登場、全編の9割ほどが日本語によるセリフ。
日本の植民統治を美化しているのではないかとの声が挙がっていることについて、魏氏は「様々な意見は尊重するが、評価は映画を観てからにしてほしい」と述べている。魏氏は嘉義農林が甲子園に出場した年の前年、1930年10月に台湾中部の霧社で起こった先住民セデック族の抗日蜂起事件を題材にしたヒット作、「セデック・バレ」(2011年公開)の監督でもある。
一方、この「セデック・バレ」などに出演し、今回「KANO」の監督を務めた馬氏は「映画の評判がネット上でも広がっているとのことで、今は緊張と期待でいっぱいです。KANOが皆さんに気に入ってもらえれば」と語っている。
「KANO」で嘉義農林の日本人監督役を演じ、映画PRのため来台していた永瀬正敏はきのうの帰国を前に7泊8日の滞在について、「映画のプロモーションや取材以外にも数万人がパレードするプレミアイベント、サイン会などに出席したが、どれも日本では経験したことのないものだった」と語った。
(鄭景ブン/編集:谷口一康)