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Channel: NAZCO☆中川図画工作所
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我が国の伝統精神、【祭祀(さいし)】が 「自然を破壊し人命を軽んずる現代」を救済する原理 となる。

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日本特有の祭祀(さいし)。主に神社をもとに、古

来から絶え間なく続く日本の大切ないとなみですよ

ね。祭祀とは、世界全体から見た時に、現代におい

てどのような意義があるのか、我が国の伝統精神は

、生活の中の様々なものに行いに姿を現し、今では

世界からどれもが高く評価されています。祭祀の持

つ意義を確かめたいところ、四宮先生のお話を読ん

でみました。



祭祀の現代的意義

宗教には、救済宗教と祭祀宗教の二つがあるとい
はれる。そしてキリスト教が救済宗教で、神道は祭

祀宗教であるとされる。しかし、祭祀は自己の罪穢

れを祓ひ清め神と合一となる行事である。救済宗教

の役目も持ってゐる。
「祭祀」および「直會」は、神と人との合一感を自覚する行事であ
ると共に、それに参加する人々同士の一體感も實感する行事である
。お互ひに神と一體となりお互ひが一體となる「まつりの精神」が
世界に広まれば世界は平和になる。魂的信仰的一體感が、世界人類
の交流と共存の基盤となる。まつりが世界で行なはれるやうになれ
ば世界は平和になる。「祭祀」の世界化が大切である。 


倉前盛通氏は、以下のように述べている。
「世界の乾極の代表がユダヤ人であり、湿極の代表が日本人である。

しかも民族固有の神を今日に至るまで戴いてゐる民族はユダヤ人と日

本人だけである。世界の乾極のアラビアにおいて最も厳しい一神教が

成立し、湿極において最も寛容な多神教が成立した。一神教はバイブ

ルやコーランそして神學教學を持ち、神道はバイブルに相当するもの

や神學教學を持たない。一神教を敵に回してはならない。むしろ、乾

極と湿極に生まれた対象的な性格を持つもの同士が長短相補う道を探

るべきであろう」


「二十一世紀以後の世界は情報科學の進歩に見られる通り多様性の社

會であり、それは一神教の世界ではなく多神教の世界である。日本的

自然妻子、つまり八百萬の神々という言葉に表現されるように典型的

な多神教風土と日本的寛容さと、バイブルのない宗教、教団組織のな

い宗教、そのようなものが今後の世界に最も大きな精神的影響を与え

るようになるであろう」


「今まではユダヤ教的な一神教的精神風土が世界に、大きな影響を与

えてきたが、二十一世紀以後の世界をリードするものは、日本に代表

される寛容な多神教的精神風土である」

(以上『新・悪の論理』より)


今日、自然破壊が人間の心を荒廃せしめる大きな原因になってゐる
。我が國の自然を大切にする心=自然保護の精神は、歴史的にも文
化的にも『神社の森』『鎮守の森』がその原点である。我が民族の
祖先は、古代から神々の鎮まる緑豊かな『神社の森』『鎮守の森』
を大切に護って来た。

 それは鎮守の森には、神が天降り、神の靈が宿ってゐると信じて来

たからである。鎮守の森ばかりではない。ふるさとの山や海に神や精

靈が生きてゐると信じてきたのである。秀麗な山にも神が天降り、神

の靈が宿ってゐると信じて来た。 

わが國の傳統信仰における最も大切な行事は祭祀である。祭祀は、自

然と人の命を拝み、自然と人の命を大切にする精神の實践である。祭

祀が自然を破壊し、人の命を軽んずる現代の状況を救済し打開する原

理となると確信する。日本傳統精神の価値は今日まことに大切なもの

となってゐる。



わが國の傳統精神は、一人の教祖が説いた教義・教条ではない。教条

的で固定的な教義を絶対的なものと信じ、これを信じ込ませるといふ

のではない。日本傳統精神の本質は、自然を大切にし自然の中に神の

命を拝む心である。そして祖先を尊ぶ心である。つまりきはめて自然

で自由で大らかな精神なのである。自然は人間と対立するものではな

いといふ信仰即ち自然を神とおろがむ日本の傳統的信仰精神が自然破

壊を防ぐ。祭祀が自然を破壊し人の命を軽んずる現代を救済する原理







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