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Channel: NAZCO☆中川図画工作所
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[転載]ゴジラの逆襲 国防の意識

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昭和30年の映画ゴジラの逆襲にはしっかりと国防の意識が根底に流れています。
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もちろん、これは計算外の製作者達の無意識のメッセージです。

この映画は前作の第一作目ゴジラに見られたような水爆怪獣に勝つ方法はないという絶望的なまでの失望感はなく、
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むしろ災害から立ち上がるべく震災復興、戦後復興の形をとっています。
怪物を恐れる者はおらず皆立ち向かおうとします。
登場する主人公たちは漁業会社の人達と防衛軍の人達です。
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我が社が燃えてしまった。
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我が社の船が沈没、犯人はゴジラ。
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そして怪獣を迎え撃つ都合のいい新兵器はなにひとつありません。
あるのは旧式のセイバーやT33などの戦闘機ぐらいです。
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この映画に登場するゴジラ+アンギラスは旧ソ連の幻影ともいえます。
具体的にアメリカ、ソ連などという国名は一切登場しませんが
ゴジラという怪物を北方領土、千島列島あたりの架空の神子島(名前からして日本のもの)に追いつめ
氷山に埋没させてしまうべく作戦が行われます。
ソ連を北に封じ込めろ!!ということです。
これはパラレルワールドでもうひとつの日本と解釈できると思います。
昭和30年で自衛隊ができてまだ1年くらいですが
航空自衛隊の制服がゼロ戦パイロットである訳がありませんが
この映画にはこの姿がふさわしいのです。
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この攻撃が戦闘機が島の谷間をくぐり抜け正面のゴジラをかわしミサイルを山腹に打ち込む、そして雪崩をおこさせる。
ゴジラは氷壁に生き埋めとなる。
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真珠湾攻撃のようでもある。
また投下型爆弾をミサイルに積み替えるべく作戦変更が行われるのもミッドウェイ海戦のようでもある。
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映画の説明にはありませんが私らが子どもの頃みた怪獣図鑑などではアンギラスはソビエトの水爆実験で現れた怪獣などと記されていました。誰もがそう思っていました。

知恵と勇気で国を守れという映画製作者の良心がここにあります。

かつて千島列島と樺太の半分は日本でした。
そして終戦時、ソ連は樺太はもとより北海道の半分まで占領しようとしました。

アンギラス、ゴジラの対戦は日米対決の構図というのを昭和42年ころ朝日ソノラマのソノシート。
辻真先氏が書かれていた(と思う)「ゴジラの息子」のあとがきに中にありました。

このゴジラが旧ソ連そのものだ、というのは歴史通6月号に数行で説明されていました。

考えれば2代目ゴジラはソ連の水爆実験で出現したのかも知れません。

ユーチューブで「ゴジラの逆襲 海外版 炎の怪獣ジャイガンテス」(ゴジラではないのだ)
がありました。
日本版は残念ながらありません。(内容は記事と異なる。)

転載元: 雷丸造形的心情世界


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